2023年7月4日
株式会社 大田原農場
代表取締役 灘尾 哲明
弊社従業員が牛に殴る蹴るなど虐待行為を行い、その様子を自撮り撮影しSNS上に投稿した問題(以下、本件)について、動画をご覧になられた皆様に大変不快な思いをさせてしまいましたこと、また多くの皆様に多大なるご迷惑をお掛けしたことについて深くお詫び申し上げます。弊社の指導不足・監督不行き届きについて責任を痛感しております。
弊社は当該従業員に対し、6月29日付で、懲戒解雇処分を行ったこと、また当該従業員及び弊社は、7月3日、大田警察署により動物愛護法違反の疑いで書類送検されましたことをご報告いたします。
本件発覚直後、弊社は当該従業員について「懲戒解雇」が妥当と判断し、速やかに手続きを開始しましたが、警察の捜査や関係当局の調査等の事情も考慮する必要があり、会社としての処分がこのタイミングとなりました。事情ご理解下さいますようお願い申し上げます。
本件の原因について当該従業員は、「被害にあった牛に蹴られ、それに対して腹を立てて行ってしまった。会社には不満はなく、このような大きな話題になるとは考えていなかった。」としております。弊社としてはそのような動機は理解しがたく、またいかなる理由があろうともこのような卑劣な行為は断固として許すことができません。
また、弊社は各従業員に対する聴き取り調査等を行いましたが、本件以外に牛に対する虐待行為は認められなかったことをあわせてご報告いたします。
投稿された映像では、共作業者の従業員が、牛が暴行されているのを見て見ぬふりをして素通りしているかのように映りましたが、実際の作業位置から本件が起きた方向を見ても、搾乳する牛やその乳房により視界が遮られており、暴行行為を視認できる状況にないこと、また機械の動作音等もあることから、状況を窺い知ることは困難であったことも警察の捜査や保健所の調査でも確認されました。
なお、被害にあった牛については、健康上の問題はなく元気に過ごしていることを、本件発覚直後に確認しておりましたが、警察や関係当局も当該牛について捜査・調査を行っていたこともあり、速やかに公表することができませんでした。
この間、弊社に対しては多数のお問い合わせをいただき、状況を都度ご報告すべきかとも考えましたが、警察の捜査や関係当局の調査の途中段階であったことから、回答や報告を控えさせていただきました。結果的に多くの方々に疑念や不信感を与えることになってしまいましたが、弊社として警察の捜査や関係当局の調査に全面的に協力するために取った措置でございますので、ご理解賜りますようお願い申し上げます。
弊社は、指導不足・監督不行き届きがあったことについて猛省し、今後、関係機関のご指導を賜りながら、従業員に対する再教育・周知徹底を継続的に行いますとともに、巡回頻度を増やすなど再発防止に取り組んでまいります。
また、当該従業員に対する刑事・民事上の法的措置などについて、弁護士と引き続き検討を重ねてまいりたいと考えております。
重ねまして、この度はご迷惑をお掛けし、誠に申し訳ございませんでした。